2016年9月に加古川市立中学2年の女子生徒=当時(14)=がいじめが原因で自殺した問題で、遺族が市に損害賠償を求めた神戸地裁姫路支部の訴訟は25日、和解が成立した。市が謝罪し、解決金300万円を支払う内容。市や原告代理人が明らかにした。
訴状などによると、生徒はクラスや部活動で、仲間外れや無視、陰口などのいじめを受け、16年9月に死亡した。市教育委員会が設置した第三者委員会は翌年、いじめが原因と認定。学校側が対応を怠ったとする報告書をまとめた。
和解条項では、市教委や学校の対応が遺族らの心情を傷つけたことに対しておわびする▽いじめの再発防止に市が取り組む▽市が解決金300万円を支払う-などを盛り込んだ。