♬ヨオーイヨーイ、デッカンショ-。西日本最大級の民謡と踊りの祭典「丹波篠山デカンショ祭」が15日、丹波篠山市北新町の篠山城跡三の丸広場周辺で幕を開けた。浴衣姿の市民らが、江戸時代の民謡が起源とされる「デカンショ節」に手拍子を合わせ、にぎやかに踊りの輪を広げた。
今年で72回目となるお盆の恒例行事。巨大な木造やぐらを囲み舞う「ヤグラ総踊り」には、そろいの浴衣に身を包んださまざまな「連」が参加した。見よう見まねで踊りの輪に加わる観光客も。地元のデカンショ節保存会がやぐらの上で三味線などを演奏し、「デカンショデカンショで半年暮らす」などと節を響かせた。
汗だくで踊りながら「これぞ丹波篠山の夏」「暑さを忘れ、明日も踊りたい」と話す人もいた。16日夕にもあり、市は2日間で、昨年と同程度の約6万2千人の人出を見込んでいる。(堀井正純)