関西の伝統ある女子大の共学化が相次ぐ。ジェンダー平等の社会的な流れに加え、加速する少子化も踏まえて大学の経営基盤を強化する狙いもある。今後も同様の動きは見込まれるが、先行した大学の現状はどうか。兵庫県内で2023年に先陣を切った神戸親和大学(神戸市北区)と25年春に共学に踏み切った神戸松蔭大学(同市灘区)、園田学園大学(尼崎市)を訪ねた。2回に分けて報告する。(鈴木久仁子)
■学生増えても校風変わらず 「合う男子」が入学、キャンパス多様化
各大学によると、いずれも共学化に伴って入学者は増えたという。文学部と教育学部からなる神戸親和大は今春で共学化3年目。男子の入学者が1年目159人、2年目190人、3年目222人と増加が続き、女子と合わせた全体でも毎年460人を超える。共学化の前年には定員(385人)割れをしており、順調な滑り出し。学内には多くの男子学生が行き交う。
























