支援を呼びかける久元喜造氏(右から2人目)と自公の神戸市議=16日午後、神戸市兵庫区の東山商店街
支援を呼びかける久元喜造氏(右から2人目)と自公の神戸市議=16日午後、神戸市兵庫区の東山商店街

 今月10日、26年続いた連立政権を解消した自民党と公明党。国政では既に与党と野党という立場が鮮明になっているが、神戸市会では現職の久元喜造氏(71)に対する「与党会派」の関係性が継続しており、神戸市長選では14日間にわたる選挙戦で久元氏をともに支えた。自公の市議は交代で駅立ちや街頭演説に加わったほか、陣営の活動で「共闘」する場面もあった。

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 「市長、頑張ってや!」。選挙戦序盤の16日、「神戸の台所」と呼ばれる兵庫区の東山商店街に、周囲に手を振りながら歩く久元氏の姿があった。

 先導するのは、いずれも兵庫区選出の自民市議と公明市議。歩きながら顔なじみの商店主らに声をかけ、紹介を受けた久元氏が「よろしくお願いします」と頭を下げる。その後もマルシン市場や湊川商店街など一帯をくまなく回る「どぶ板選挙」を展開した。