兵庫県三田市内で4月、有害鳥獣の駆除活動中だった猟犬1匹が誤って民家に侵入し、この家に住む女性1人と飼い犬1匹にけがをさせる事故があり、市は27日までに、損害賠償として女性側に約12万9800円を支払った。
市によると当時、市職員や県猟友会の会員で構成する市鳥獣被害対策実施隊が地区からの依頼を受け、シカなどの駆除に従事。猟犬が想定していたルートから外れ、山裾の民家に迷い込み、敷地内につながれていた飼い犬を襲ったという。引き離そうとした飼い主も手をかまれ、左親指にけがをした。
この家からの連絡で、猟犬による事故が発覚。猟犬には衛星利用測位システム(GPS)の機器がついていたが、同実施隊は当時、居場所を把握できていなかったという。
同実施隊は事故を受け、今季の活動を中止。今後はGPS機器の精度を高めたり、活動実施にあたって地域住民への周知を徹底したりし、来年度からの再開を予定しているという。(山本 晃)
























