号砲とともにスタートした兵庫の1区新妻遼己(28)
号砲とともにスタートした兵庫の1区新妻遼己(28)

 トップ10を守り抜いたのは陸上王国の意地か。主力の長嶋幸宝(そなた、旭化成)を故障で欠いた兵庫は、出場した高校生3人がいずれも区間4位と存在感を示した。中盤で21位まで沈んだチームを、若い力で一時入賞圏内まで押し戻した。

 1区新妻にとっては、心待ちにした舞台だった。2年ぶりとなる兵庫のユニホーム。そして中学時代から競り合ってきた福島の増子陽太(学法石川高)との対戦だ。直前に「2人でテレビに映ろう」と話し合い、5キロ付近まで横並びでレースをけん引。区間3位は譲ったが、流れをつくった。