サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)は17日、東地区1次リーグが行われ、J1のヴィッセル神戸は敵地で上海海港(中国)に3-0で勝ち、白星発進した。前半にエリキ、宮代大聖、大迫勇也が得点した。
敵地で迎えた難しい初陣で、圧巻のゴールラッシュを見せた。神戸は前線の3人がそろって得点。出場4度目となるアジアの戦いで幸先のいいスタートを切った。
まず前半19分、大迫からパスを受けたエリキがペナルティーエリア手前から右足を振り抜き、左上へ鮮やかに突き刺した。40分にはエリキの右クロスにフリーの宮代がダイビングヘッドで2点目。44分には、敵陣深くから酒井の右クロスを大迫が右足で冷静に流し込んだ。
リーグ戦の主力を投入し、前半だけで3得点。公式戦の90分間での複数得点は、7月20日のJ1岡山戦以来2カ月ぶりとなった。
大勝を呼び込んだのは「できる限り無失点を続ける」(山川)と集中した堅固な最終ラインだ。直近のJ1でも5試合2失点。特に守護神前川の活躍が際立った。前半は25分過ぎから我慢の時間帯が続いたが、相手FWと1対1の窮地など、立て続けにビッグセーブ。相手に攻め込まれた後半序盤も至近距離の相手シュートを片手でかきだした。
2月に本拠地であった前回大会の1次リーグで、4-0と大勝した好相性は敵地で変わらず。好機の数では互角だったが、決めるべきを決め、抑えるべきを抑えた。8月以降はカップ戦を含めて得点力不足で苦戦が続いた神戸。J1終盤戦にもつながる理想の戦いだった。