「但馬産業大賞」を受けた但馬米穀の木村嘉男社長(左)と、生野高原に関わる1級建築士の庄司圭介さん=県豊岡総合庁舎
「但馬産業大賞」を受けた但馬米穀の木村嘉男社長(左)と、生野高原に関わる1級建築士の庄司圭介さん=県豊岡総合庁舎

 但馬県民局は、優れた技術やサービスを生かし、地域の活性化に貢献した企業などを表彰する2023年度の「但馬産業大賞」に、生野高原リゾート(朝来市)と但馬米穀(豊岡市)の2社・団体を選んだ。(阿部江利)

 同賞は07年に創設され、技術▽自然との共生▽ツーリズム▽経営革新-の4部門で86社・団体が表彰を受けてきた。

 ツーリズム部門では、かつて「関西の軽井沢」と呼ばれた生野高原リゾートの再生に挑む取り組みが評価された。建築家や金融機関などが連携し、放置された別荘をデザインの力でおしゃれな貸別荘として生まれ変わらせ、現在では20棟を運用。カフェやキャンピングカー向け施設なども開業し、若い世代など新たな客層の開拓にも成功している。