兵庫県内の農家などが、ドローンや高性能農機といったスマート農業技術の導入を加速させている。2022年度の導入面積は5679・9ヘクタールと前年度比約1・8倍に拡大。県が掲げた同年度の目標値3480ヘクタールを大幅に上回り、統計を取り始めた19年から4年連続で増加した。導入コストが低く、手軽に効率化を進められる機器の利用が大きく伸びている。
導入機器の内訳は、ドローンが最も多く4068ヘクタールと全体の71・6%を占めた。比較的導入コストが安く、労力軽減を見込めるのが人気の理由という。特に農薬散布での利用が大幅に拡大。遠隔での農作物の生育診断や、種まきなどにも活用されているという。