楽々むらで働く（右から）グエン・ティ・ハインさん、ター・ティ・ゴック・トゥイさんと、受け入れ担当の大塚はるみさん＝豊岡市城崎町楽々浦
楽々むらで働く（右から）グエン・ティ・ハインさん、ター・ティ・ゴック・トゥイさんと、受け入れ担当の大塚はるみさん＝豊岡市城崎町楽々浦

　豊岡の夏は今年も暑い。「きのうもどこかで（最高気温が）３９度になったところがあったって。（高齢者の）○○さんに『テレビで見た』って教えてもらったの」。流ちょうな日本語で話すのは、特別養護老人ホーム「楽々むら」（豊岡市城崎町楽々浦）で働くベトナム人のター・ティ・ゴック・トゥイさん（３５）だ。

　２０２１年、技能実習生として来日した。ベトナム中部の故郷も気温４０度を超えるが、エアコンの保有は富裕層に限られるという。会社勤めをした後、母国で１年間日本語を学び、但馬にやってきた。「雪も初めて体験し、最初は楽しかったが今は大変。夏の方がいい」と笑顔を見せる。