森貞淳一さんが出版した「日露戦争従軍日誌-負傷兵を迎えた人々の記録」=豊岡市内
森貞淳一さんが出版した「日露戦争従軍日誌-負傷兵を迎えた人々の記録」=豊岡市内

 郷土史料を収集する豊岡市城崎町湯島の森貞淳一さん(82)は、1904~05年の日露戦争で負傷し、姫路や城崎で療養した兵士の日誌を収録した冊子「日露戦争従軍日誌-負傷兵を迎えた人々の記録」を発刊した。28歳で召集された京都府の田中小一郎氏が書いたもので、負傷兵の暮らしぶりと周辺住民がもてなした様子などがうかがえる。(阿部江利)

 森貞さんは30代のころから郷土史料を集めており、2007年から「時の息吹と移り変わり」と題した写真集や絵図集を4回にわたりまとめた。従軍日誌は20年余り前、京都の知人から「城崎にゆかりの史料」と譲り受けたという。

 田中氏は1896(明治29)年に20歳で徴兵され、98年に陸軍歩兵一等卒になった。日誌には日露戦争で負傷し、各地の戦地療養所を転々とした記録をつづっている。