丹波篠山市今田町上小野原の住吉神社で9月30日夜、室町時代の形式を今に伝えるとされる田楽「蛙踊り」が奉納された。氏子でつくる保存会の会員ら約35人が参加。独特のかけ声や締太鼓の音に合わせ、稲の収穫と田に舞い降りたツルを表す二種類の舞を約1時間披露し、額に汗を浮かべながら豊作に感謝した。
県の無形民俗文化財。丹波篠山市きっての奇祭の一つとして知られる。小野原住吉神社神舞保存会によると、カエルの声のようなかけ声などが呼び名の由来で、室町期の田楽の姿をよくとどめているという。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに執り行われた。