兵庫県丹波篠山市のこだわりの食材を生かしたご当地グルメ「篠山まるごと丼」を盛り付ける、丹波焼の特製どんぶり鉢が出来上がった。販促キャンペーンを展開する「丹波篠山ご当地グルメ推進委員会」が、市内の窯元「大熊窯」に制作を依頼。市内の各店舗で使用する。「食を通じ、地元の工芸もPRしたい」と推進委は意気込んでいる。
まるごと丼は、丹波篠山産の米▽牛やシカ、イノシシなどの特産肉▽山の芋か旬の地野菜-を用いるのが条件。地元では冬の「ぼたん鍋」が名物料理だが、まるごと丼は季節を問わないグルメとして2010年に考案された。
これまでまるごと丼の器は、各店舗でそれぞれ工夫していたが、今回初めて共通する食器を作成した。
発注したどんぶり鉢は、おおぶりの円形の陶器で口径約23センチ、高さ約10センチ。白色、黒褐色、緑褐色の3色あり、いずれも見こみ(器の内側)の中央に、「篠山まるごとどん」の文字を図案化したマークがあしらわれている。
推進委はPR用パンフレットを作成。丹波篠山牛をサンショウで煮込んだしぐれ煮が乗った「しぐれ丼」や「猪肉のミルフィーユ味噌カツ丼」など、味やアイデアを競った料理を紹介している。抽せんで特産品が当たるスタンプラリーやまるごと丼を発信してもらうキャンペーンも展開中。応募期間はいずれも来年1月31日まで。事務局(市商工観光課)TEL079・552・6907
(堀井正純)