関西の大学生が食と農の現場に泊まりがけで通う「丹波生業ワークキャンプ」が、丹波市で開かれている。酒造りと自然農法による野菜栽培の2コースがあり、それぞれ学生たちは複数回の訪問で、生産から販売までの流れを体験。地域に根差した営みに継続的に関わることで、新たな人間関係を育み、視野を広げようと取り組んでいる。(那谷享平)
大学と同市の連携強化に取り組む地域おこし協力隊、鈴江瞭平さん(31)=丹波市青垣町中佐治=が企画。昨年春に着任し、大学の実習の調整役を担ううちに「地元との関係づくりに重点を置いた、研究と違う立ち位置で学生が丹波に来る機会をつくりたい」と考えたという。1年余りの活動で築いた人脈を生かし、学生や協力者を集めた。