丹波篠山市唯一のどぶろく「森のふど子」を手がける唐渡たかねさん(63)=同市下板井=が、商品ラベルなどに載せているオリジナルキャラクター「ふど子」と「いの子」のPR活動に並々ならぬ情熱を注いでいる。試飲販売に合わせて顔出しパネルを製作。小物グッズも試作した。「一人前のご当地キャラとして独り立ちさせたい」。そのまなざしはどこまでもまっすぐだ。(秋山亮太)
■意外、「アクリルスタンド」の使い道
どぶろくは唐渡さんが農家民宿「森の風土」(同市川原)とタッグを組んで企画、今年5月から販売を始めた。そのラベルを飾るふど子は「どぶろくの精」。父は丹波篠山を駆け巡るイノシシ、母はどぶろくという設定だ。人間の女性のように見えるが実はイノシシの見た目をした、いの子と同一人物。気分が高まると姿が変わるのだという。
凝った設定だが、それもそのはず。「森のふど子という名前とキャラはかなり早い段階で浮かんでいた」と唐渡さん。ひとまずラベルに採用したが、せっかく生み出したキャラクターを活用しない手はないと、PR活動を兼ねてTシャツを製作。日々愛用し「歩く看板」として過ごしているという。

























