まるで一輪の花のような「Raw Flower Cake(ローフラワーケーキ)」。植物性食材を生(なま)で食べる食事法「ローフード」の一つ、ロースイーツだ。
花びら状のクリームはカシューナッツをベースにし、ビーツやカボチャなどの天然素材で色付けしている。食感は滑らかで、濃厚な味わい。一般にローフードは48度以下の低温で仕上げるため、食品中の酵素が失われにくく、ビタミンやミネラルも摂取しやすいとされる。小麦、卵、乳製品を使わない点も特徴で、食物アレルギーのある人でも楽しむことができる。
ローケーキを考案したのは、丹波篠山市向井で「サンライスキッチン」を営む村上百合子さん(40)。元料理人で、フランス料理や文化、田舎暮らしに魅了されてきた。同国では色彩豊かな菓子が少ないと感じ「体に優しいだけでなく、目でも楽しめるスイーツを作りたい」と考える中で、ロースイーツに出合った。
村上さんは子育てを機に、夫の悟さん(40)とともに大阪府内から丹波篠山市へ移住。2020年に店を開いた。開店当初から提供するローケーキには、アガベシロップやメープルシロップを使い、ほどよい甘さに仕上げている。ホールケーキの注文にも対応し、誕生日や記念日など特別な日に彩りを添える。来店者の中には食物アレルギーに悩む人もおり「みんなと同じケーキを食べたことがなかったのでうれしい」との声が寄せられている。
村上さんは「店での食事を通して、自分の体を大切にするきっかけになれば」と話している。(浮田志保)
【メモ】サンライスキッチン 無農薬米や有機野菜を栽培し、ランチなどで提供。月、木、金曜定休。TEL090・8335・6130
























