高欄掛けの新調を喜ぶ秋祭り保存会のメンバー。蘆屋道満(右上)と安倍晴明(左上)が対決する様子などが描かれている=加古川市西神吉町岸
高欄掛けの新調を喜ぶ秋祭り保存会のメンバー。蘆屋道満(右上)と安倍晴明(左上)が対決する様子などが描かれている=加古川市西神吉町岸

 秋祭りに向け、加古川市西神吉町の岸地区で、屋台の四方を飾る「高欄掛け」が約30年ぶりに新調された。資金集めやデザインの考案、制作会社との打ち合わせなど6年がかり。地域ゆかりで平安時代の人物蘆屋道満(あしやどうまん)をあしらった。お披露目会では、近隣住民や祭りファンら約160人が迫力ある作品に見入った。(田中朋也)

19、20日に高砂・生石神社で登場

 現在の高欄掛けは高砂市曽根町の北野町地区から譲り受けたもの。岸地区の住民らでつくる「岸秋祭り保存会」メンバーが縫って修理するなどして使ってきたが、傷みが目立つようになっていた。同会は新調に向けて6年前から取り組み、洲本市の祭礼用品製作販売店「紀繍乃(きしの)や」代表の川崎順次さん(51)に発注。約1年がかりで完成した。