富山県射水市の新湊漁協の卸売市場で11日、富山湾で水揚げされたベニズワイガニの初競りが行われた。例年は2日ごろに実施するが、厳しい暑さの影響でカニの鮮度が落ちるのを防ぐため、昨年に続き延期していた。
この日は漁船2隻が計約1700杯を水揚げ。ベニズワイガニは次々と競り落とされていった。漁師の亀谷昌克さん(55)は、昨年より漁獲量が多かったことに「良いスタートを切れてほっとしている」と話した。
能登半島地震後、富山湾ではシロエビやベニズワイガニの漁獲量が減少したが、県水産研究所などが7月末~8月上旬に実施した調査では、地震の影響を受けた海域で一定数生息していることを確認した。