70年以上続く週刊の書評紙「図書新聞」が来年3月いっぱいで終刊することが1日、分かった。発行元の武久出版(東京都)が明らかにした。資材高騰や読者の高齢化が要因という。

 同紙は書評や著者のインタビューなどを掲載する専門紙として1949年に創刊。主に書店で販売され、人文書や芸術書を多く取り上げることで知られていた。ウェブ版も3月に終了する。

 4日発行の紙面に社告を掲載し、正式に終刊を発表する。担当者は「時代の移り変わりにあらがえなかった。多くの出版物が刊行される中、いいものを紹介しようとしてきた。一定の役割は果たせたと思う」と話した。