自民党総裁選候補を巡る交流サイト(SNS)投稿
 自民党総裁選候補を巡る交流サイト(SNS)投稿

 昨秋の兵庫県知事選などで問題になった誤情報の拡散が、自民党総裁選でも起きている。X(旧ツイッター)で、小泉進次郎農相が「議員立法を一つも出したことがない」という投稿や、高市早苗前経済安全保障担当相が「訪日客の入国をゼロにする方針」とする書き込みが拡散。いずれも事実と異なるが、交流サイト(SNS)ユーザーの一部はうのみにしている。

 自民党は誤情報の投稿や誹謗中傷などを繰り返すアカウントに対し「必要に応じて開示請求といった法的措置を含む対応を適切に行う」と表明している。

 小泉氏に関する投稿は、2日までに約183万回表示され「何のために議員をしているのか」などと批判するコメントが相次いだ。小泉氏の事務所や衆院法制局のホームページによると、小泉氏は昨年以降、政治資金規正法改正案など5本を提出している。

 外国人政策の厳格化を訴える高市氏が「インバウンド(訪日客)の入国をゼロにする方針」だとする投稿も広く拡散されている。高市氏の事務所は取材に「そのような事実はない」と否定した。