イスラエル中部テルアビブの広場に掲示された人質の写真=10日(共同)
 イスラエル中部テルアビブの広場に掲示された人質の写真=10日(共同)

 【エルサレム、ワシントン共同】パレスチナ自治区ガザで停戦合意が発効した10日、多くの避難民がガザ北部に戻り、AP通信によると数万人が移動した。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦は11日で2日目に入り、履行継続が焦点。米ニュースサイト、アクシオスは10日、トランプ米大統領が、エジプトで13日か14日に欧州やアラブ諸国の首脳らを集めた会議を計画していると報じた。自身が主導した合意の着実な履行を促す狙いがある。

 パレスチナ通信によると、停戦を受け、がれきに埋まった遺体の発見が相次ぎ、10日に約130体が収容された。ガザの行方不明者は1万人近くいると推定され、6万7千人を超えた死者がさらに増えるのは確実だ。

 アクシオスによると、トランプ氏は13日にイスラエルを訪問し、国会演説とハマスに拘束された人質家族との面会を予定。その後、エジプトに移動する。イスラエルのネタニヤフ首相は会議に参加しない見通し。

 イスラエル軍によると、停戦は10日正午に発効した。報道によると、ハマスは72時間後の13日正午までに人質を解放する。