ワシントン近郊にある米国防総省(AP=共同)
 ワシントン近郊にある米国防総省(AP=共同)

 【慶州共同】トランプ米大統領は30日、国防総省に対し、他の核保有国と「対等な立場」で核兵器実験を開始するよう指示したとSNSで明らかにした。「直ちに始める」とし、他国が実験を続ける中で「やむを得ない選択だ」と説明した。ロイター通信によると、米国が最後に核爆発を伴う兵器実験をしたのは1992年。

 韓国南部の釜山で中国の習近平国家主席と会談する直前に表明した。会談で核軍縮について協議するとみられる。トランプ氏は、核兵器保有数で中国が米ロに大きく離され3位だが「5年以内に追いつく」と指摘した。

 木原稔官房長官は記者会見で、日本は「核兵器のない世界の実現に向けて、包括的核実験禁止条約の早期発効を含めて、現実的で実践的な取り組みを進める」と述べた。

 トランプ氏は27日、ロシアのプーチン大統領が超長射程の原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」の発射実験が完了したと述べたことに関し「適切ではない。実験する代わりにウクライナとの戦争を終わらせるべきだ」と批判していた。