【ベレン共同】ブラジルのルラ大統領は10日、地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の式典で演説し、気候変動問題を否定する論調が広がっていることに懸念を示し「否定論者に敗北を与える時だ」と述べた。
トランプ米大統領は気候変動を「でっち上げ」だと主張し、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明。COP30に政府高官を派遣していない。トランプ氏を慕うアルゼンチンのミレイ大統領も協定離脱を検討している。
ルラ氏は名指しを避けながら「偽情報が拡散する時代に、科学的な証拠や多国間主義を拒絶し、憎悪や恐怖を広め科学や大学を攻撃している。今こそ否定論者に新たな敗北を与える時だ」と強調。「パリ協定がなければ、世界は今世紀末までに気温が5度近く上昇するという壊滅的な温暖化に見舞われる」と語った。
























