【キーウ共同】ドイツ有力誌シュピーゲルは4日、米政権が提案したウクライナ侵攻の和平案を巡り、フランスのマクロン大統領が、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州首脳との1日の電話会談で「領土問題で米国がウクライナを裏切る可能性がある」と懸念を表明したと報じた。ドイツのメルツ首相らも米国に警戒感を示したという。通話記録を入手したとしている。
米国のウィットコフ和平交渉担当特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏は4日、米南部で、ウクライナの交渉責任者と和平案について協議する。モスクワで2日実施したロシアのプーチン大統領との協議内容を踏まえ、妥協点を探る。
シュピーゲルによると、マクロン氏は電話会談で、欧米が戦後のウクライナに提供する「安全の保証」が担保されないまま、和平交渉が進む恐れがあると指摘。メルツ氏も「米国はウクライナや欧州と駆け引きをしている」とし、ゼレンスキー氏に対し「細心の注意」を払うよう促した。
電話会談に参加したフィンランドのストゥブ大統領は、ウィットコフ氏とクシュナー氏に警戒感を示したという。

























