静岡県御前崎市役所を訪れ、下村勝市長らに謝罪する中部電力の林欣吾社長(手前)=15日午前
 静岡県御前崎市役所を訪れ、下村勝市長らに謝罪する中部電力の林欣吾社長(手前)=15日午前

 中部電力が浜岡原発(静岡県)の耐震設計に関わるデータを不正操作した問題で、林欣吾社長は15日、立地自治体である御前崎市役所を訪れ、下村勝御前崎市長らに謝罪した。「原子力事業の根幹に関わる極めて深刻な事態と受け止めている」と述べた。この日は周辺の静岡県の菊川市、牧之原市、掛川市の各市役所も順次訪問し、謝罪と問題の説明を行う。

 下村市長は「大変重く受け止めており、極めて遺憾だと考えている」と語り、事実関係の調査と再発防止を求めた。

 浜岡原発は南海トラフ巨大地震の想定震源域直上に立地する。9日には御前崎市議会が原子力対策特別委員会臨時会合を開き、河原崎恵士委員長は「原発の安全性を揺るがす許しがたい暴挙だ」と強く非難していた。

 中部電は5日、耐震設計の目安となる「基準地震動」を意図的に過小評価した疑いがあると発表。原子力規制委員会は14日の会合で、中部電の本店に月内にも立ち入り検査をする方針を決定。昨年12月以降停止している3、4号機再稼働の前提となる審査を実施しない方針も了承した。