21日、スイス東部ダボスで会談するトランプ米大統領(右)とNATOのルッテ事務総長(ゲッティ=共同)
21日、スイス東部ダボスで会談するトランプ米大統領(右)とNATOのルッテ事務総長(ゲッティ=共同)

 【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は26日、米国抜きで欧州を防衛することは「できない」と断言し、米欧は安全保障面で相互に依存している関係だと強調した。ブリュッセルの欧州連合(EU)欧州議会で、外交委員会などの議員との会合で述べた。

 ルッテ氏は、欧州が米国抜きで防衛態勢を整えようとすれば、防衛関連支出は現行目標の国内総生産(GDP)比5%ではなく10%が必要と指摘。「われわれの自由を保証してくれている米国の核の傘を失うことになる」とも話し、米抜きでの防衛は「可能だと思う人は夢想し続ければいい」と突き放した。

 また米国は自国の安全保障のために「北極圏、大西洋、欧州を守る必要がある」と強調。米欧は「お互いを必要としている」と訴えた。

 デンマーク自治領グリーンランドの領有をもくろむトランプ米大統領は一時、追加関税をちらつかせて欧州側を脅した。米中枢同時テロ後の対応でNATO加盟国の貢献を無視した発言もあり、米国と距離を置くべきだとの意見が欧州内で散見されている。