陸上自衛隊は、敵領域の基地などを攻撃する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)に位置付ける長射程ミサイルの発射機などを、初めての配備先となる熊本市の健軍駐屯地に8日深夜にも搬入する。関係者によると、月内に配備を完了する。武力攻撃を受けた場合のみ、必要最小限度の防衛力を行使する「専守防衛」を掲げてきた戦後日本の安全保障政策の転換点となる。
ミサイルは「12式地対艦誘導弾能力向上型」。約千キロ飛翔可能で九州から大陸沿岸部に届く。政府は、敵が攻撃に着手したと認定すれば、被害を受ける前でも発射するとしている。判断を誤れば、国際法が禁じる先制攻撃となる危険性がある。
発射機などは7日、開発実験部隊が拠点とする静岡県の富士駐屯地から移動を始めた。熊本では、配備について防衛省が住民説明会を開いていないことへの批判の声が上がっている。
敵基地攻撃能力は2022年の安全保障関連3文書で保有が明記された。12式能力向上型は当初、27年3月の配備開始の計画だったが1年前倒しされた。
























