【ベルリン共同】ドイツ紙の南ドイツ新聞(電子版)は28日、ポーランドのトゥスク政権がドイツのメルツ政権に対し、第2次大戦中のナチス・ドイツの占領により被害を受けた生存者に1人当たり毎年1万ズロチ(約43万円)を補償するよう水面下で求めていると報じた。メルツ政権は対応を検討しているが、調整が難航している。

 ドイツはこれまで、ポーランドが1953年に賠償請求を放棄したため請求権は消滅しており「賠償問題は解決済み」との立場を取っている。

 同紙によると生存者は約5万人とされ、メルツ政権は支払いに応じた場合、費用は総額約3億ユーロ(約552億円)規模に上るとみている。これに対しトゥスク政権は、生存者が高齢化しており、時間がかかれば補償の総額も減少することから迅速な対応を求めている。