世界的なファッションデザイナー、コシノジュンコさんがデザインし、昨年の大阪・関西万博で使用された衣装が、神戸市長田区の神戸女子洋裁専門学校に寄贈された。生徒や卒業生約20人がアシンメトリーのデザインや機能性を実感。学校側は、正面玄関に展示するという。(尾仲由莉)
寄贈したのは、大阪の医療・美容機器メーカー「タカラベルモント」。大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンで、宇宙飛行士がたどりついた未来の洞窟をイメージし、凹凸がある壁に特殊なフィルムを施したきらびやかなブースを展開した。
タカラベルモントから依頼を受けたコシノジュンコさんは、スタッフが着用するユニセックスの衣装を手がけた。銀色を基調とし、裾や袖の長さが左右で異なり、全体的に立体感のあるデザインに仕上がっている。
万博終了後、タカラベルモントは、衣装50着を「レガシー(遺産)」として全国の小中高やデザイン・理美容関係の専門学校などに寄贈。その一つに選ばれた神戸女子洋裁専門学校を今月19日、タカラベルモントの広報担当、田中奈々子さん(29)らが訪れた。
田中さんは、自社と万博との関係を生徒らに説明した。1970年の大阪万博に単独でパビリオンを出展し、当時もコシノさんに衣装を考えてもらった経緯を紹介。ミニスカートがブームだった当時としては珍しい、パンツスタイルのデザインだったという。
生徒は、寄贈された衣装を実際に身にまとい、動きやすさや生地の手触りなどを確かめた。高等課程2年の柴藤(しばとう)美月さん(16)は、大阪・関西万博の会場を6回訪れたが、ヘルスケアパビリオンには入れなかったという。心待ちにしていた衣装と対面し「写真で見ていただけだったので、軽さやポケットの位置など、機能性がよく分かった」と声を弾ませた。
























