2016年に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者らが殺傷された事件から26日で10年となった。共同通信が全国の知的障害者の家族らを対象に実施したアンケートでは、回答者741人の9割超が「事件や教訓が風化している」と感じていることが判明。障害者の暮らしを地域社会に移す施策に不安の声も強く、社会的な議論を巻き起こした事件の関心が薄れ、当事者への理解がなお進まない現状が浮かび上がった。
事件では殺人などの罪に問われた元園職員の植松聖死刑囚(36)が「重度障害者は不幸を生む」と差別的な主張を繰り返し波紋が広がった。アンケートでは、園や死刑囚の個別の問題となり、「全国的な社会問題に発展できなかった」という声が上がった。
障害者への偏見・差別の解消が進んだと感じたのは3割にとどまり、障害者理解を促進する啓発活動などが不足しているとの回答が多く見られた。
事件は16年7月26日未明に発生し、入所者19人が死亡、職員を含む26人が重軽傷を負った。植松死刑囚は20年に死刑が確定した。
























