国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長
 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)は1日、イランが貯蔵する高濃縮ウランの詳細を1年以上把握できていないとして早期の査察再開を重ねてイランに要求する報告書をまとめた。昨年6月に米イスラエルの攻撃を受けた核施設への査察が特に重要だとし「極めて緊急に対処する必要がある」と強調した。

 グロッシ事務局長はイラン核問題を巡り、米イランが交渉を通じて合意に至れば「短期間で査察を再開する万全の準備が整っている」とした。

 IAEAによると、イスラエルがイランを空爆した昨年6月13日時点でイランは濃縮度60%のウランを推定440・9キロ貯蔵していた。さらに濃縮度を高めれば核爆弾10個分に相当するとされる。