30日、イラクの首都バグダッドで、米軍主導の有志連合軍が撤収を完了したことを祝うイラク治安部隊のメンバーら(AP=共同)
 30日、イラクの首都バグダッドで、米軍主導の有志連合軍が撤収を完了したことを祝うイラク治安部隊のメンバーら(AP=共同)

 【ワシントン、カイロ共同】米国防総省は30日、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦でイラクに駐留してきた米軍主導の有志連合軍が撤収を完了したと発表した。イラク首相府も同日、連合軍の任務が正式に終了したと表明。2003年のイラク戦争以降、断続的に続いてきた米軍のイラク駐留が終了した。

 国防総省のパーネル国防長官補佐官(広報担当)は声明で「撤収はイラクでの対IS任務の成功を意味する」と言及。今後も訓練や情報面での支援を継続し、ISが領内で再び台頭することがないようイラクと連携すると強調した。

 イラク首相府によると、ザイディ首相は30日に首都バグダッドで開かれた式典で「協力によって歴史の最も暗い一章を勝利で終えることができた」と謝意を示し、「テロとの戦いは終わりではない。イラクが自国の安定に全面的な責任を負うことになる」と話した。

 米軍はイラク戦争後、一度はイラクから撤収したものの、ISの台頭を受けて14年に派遣を再開。21年末に戦闘任務を終え、イラク軍の訓練などに当たってきた。