【ニューヨーク共同】生成人工知能(AI)を手がける米オープンAIは9月30日、自社AIの回答や考え方を抽出し、別のAIの効率的な開発につなげる「蒸留」を、中国の月之暗面(ムーンショットAI)の関係者とみられるグループが組織的に行っていたと発表した。「敵対的な蒸留」で規約違反に当たると判断し、阻止したという。
蒸留は開発手法としては一般的だが、AI開発企業によっては、大量の回答をさせたり、競合モデルの開発に使ったりすることを制限している。
オープンAIによると、問題となった行為は7月に行われた。データベースへの侵害といった行為はなかったが、1万5千人超のユーザーが関わり、大量の回答をさせて、保護されたAIの内部的な思考方法を抽出しようとした。その中心的な役割は、AIモデル「Kimi」を開発するムーンショットAIの関係者が担ったとみられる。
敵対的な蒸留は悪用対策を施さないモデルの開発につながるほか、軍事的な能力も高めることができる恐れがあり「業界全体の連携を必要とする共通課題だ」と強調した。























