【ワシントン共同】米ニュースサイト、アクシオスは17日、ウクライナ軍を支援している衛星ネットワークの一部とみられる米企業所有の商業衛星にロシアの人工衛星が異常に接近し追尾していることが16日観測されたと報じた。ロシアが妨害しようとしている可能性があるという。

 アクシオスによると、米企業の衛星は画像撮影衛星「ICEYE-X36」。ロシアの衛星は「コスモス2612」で、15日には320キロ以上離れていたが、16日午後にはわずか4・8キロまで急接近していた。米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のスオープ上級研究員は「車同士がバンパーを突き合わせるほどの近さだ」と指摘している。

 各国は衛星同士を9・7キロ以内には接近させないのが一般的で、それより近い距離で二つの衛星が同時に動いた場合、衝突する可能性が大幅に高まるとされる。

 専門家たちは、ロシアが衛星の燃料を消費して高度や軌道面、速度を変更し、米企業の画像撮影衛星に接近したことは懸念すべき動きだと指摘している。