貸会議室大手TKPの未公開情報を基にインサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反の罪に問われた元社員細田有紗被告(37)に東京地裁は30日、懲役2年、執行猶予4年、罰金200万円、夫の無職正斗被告(45)に懲役2年6月、執行猶予4年、罰金250万円の判決を言い渡した。求刑はいずれも懲役2年6月、罰金250万円だった。追徴金は求刑通り、連帯して約1億9580万円とした。

 諸徳寺聡子裁判官は、売却益は4800万円余りで「証券市場の公正性を損ない悪質だ」と指摘。有紗被告は職歴上、違法性を十分認識しながら「家計が楽になる」などの考えから犯行に及んだとした。正斗被告は、有紗被告に止められていた信用取引で買い付け規模を拡大させるなど利欲目的は特に強く、刑事責任はより重いと判断した。