韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が2024年12月3日午後10時半(日本時間も同じ)ごろ、突然、「非常戒厳」を宣言した。武装した兵士らが、ソウルの国会に次々と入った。非常戒厳は戒厳令の一つの形態で戦時などの非常事態に大統領が宣言し、市民の権利を制限するものだ。1987年の民主化後は初めてで、かつての軍事政権をほうふつとさせる事態に市民らは国会に集まり、兵士に「韓国の軍人として恥ずかしくないのか」と語りかけた。緊迫したあの日とその後、韓国の国会や周辺では何が起きたのか。(共同通信ソウル支局 富樫顕大)
























