「ジンベエザメと泳げます」と宣伝するフィリピンのセブ島南部オスロブに、世界中から観光客が殺到している。全長20メートル近くに達し、現存する魚類で最大。住民が餌付けし、一年を通じて確実に見られる。観光客は満足し、貧しかった漁村は活気に沸く。だが本来は回遊性で、絶滅危惧種。餌付けで保護に悪影響を及ぼすと批判も強まる。(共同通信マニラ支局 佐々木健)