新潟県の東京電力柏崎刈羽原発7号機の核燃料装填作業=2024年4月
 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発7号機の核燃料装填作業=2024年4月

 東京電力は柏崎刈羽原発(新潟県)のテロ対策施設の完成が4~5年遅れることを正式発表した。7号機は今年10月以降運転できなくなるが、東電はそれまでの間に短期間でも再稼働し、その後6号機、さらに7号機に引き継ぐ青写真を描く。電力供給や福島第1原発事故の対応費用捻出のためにも「一日も早く再稼働を」と意気込むが、東電幹部でさえ実現性に確証を持てていない。