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神戸・北区5人殺傷事件

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 神戸市北区の民家などで男女3人が殺害され、女性2人が重傷を負った事件で、兵庫県警有馬署捜査本部は17日、死亡した無職の男性(83)に対する殺人容疑で、同居する孫の男(26)を再逮捕した。捜査本部の調べに男は「黙秘します」と供述している。

 捜査関係者によると、男は自宅で男性とその妻と母親(52)を襲った後、屋外にいた近隣の住民を相次いで切りつけるなどしたと県警はみている。男に襲われそうになったという複数の住民の証言もあり、捜査本部が裏付けを進める。

 再逮捕容疑は16日、自宅で男性を金属バットで殴り、包丁で突き刺すなどして殺害した疑い。

 県警は事件直後、近くの有間神社で包丁(刃渡り約16センチ)を持っていたとして銃刀法違反容疑で男を現行犯逮捕。母親の証言などから男性殺害に関与したとみて再逮捕した。

 17日の司法解剖の結果、男性の死因は刃物で首を刺されたことが原因とみられる失血死と判明。刃物とみられる刺し傷のほか、頭部などに殴られた痕が複数あったという。

 捜査本部の調べに、母親は「自宅で物音に気付き、息子が父をバットで殴っているのを見て止めようとしたが、自分も殴られて逃げた」と説明。母親も全身打撲や腕の骨を折るなどの重傷を負った。

 捜査関係者によると、男性と前後して死亡した男性の妻(83)も、男がバットで殴っていたとみられるという。県警は男の母親が避難した後、包丁に持ち替えて男性とその妻を殺害した上、外出して遭遇した住民らを襲った可能性があるとみて調べる。

 男は現行犯逮捕された際、「誰でもいいから刺してやろうと自宅の包丁を持っていた」などと供述し、その後、雑談などに応じていたが、17日の再逮捕後は「話したくない」と黙秘を続けているという。

 捜査本部によると、16日午前6時19分、男性から110番があり、駆け付けた有馬署員が民家や路上で倒れている男女5人を発見した。男性とその妻と近所の無職の女性(79)の3人が死亡し、母親と近くの無職の女性(65)が重傷を負った。

2017/7/18
 

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