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神戸・北区5人殺傷事件

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 神戸市北区の5人殺傷事件で、祖父(83)への殺人容疑で逮捕された無職の男(26)が、事件について特定の人物を狙ったわけではないという趣旨の供述をしていることが22日、捜査関係者らへの取材で分かった。取り調べに自身の境遇への不満を落ち着いて話す一方、近くの神社で取り押さえられた際には「お告げがあった」と話したといい、兵庫県警有馬署捜査本部は動機の解明を急ぐ。

 同本部によると、男は16日朝、自宅で祖父や祖母(83)ら親族3人を襲った直後、近所で見掛けた女性2人も殺傷したとみられる。

 銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された際、「誰でもいいから刺してやろうと包丁を持っていた」と説明。捜査関係者らによると、祖父への殺人容疑についても無差別的にしたとの趣旨の供述をしているという。

 関係者によると、男は神戸市内の工業高等専門学校を中退し、専門学校のコンピューター関連の学科を卒業。事件の約半年前からは定職に就いていなかった。同本部の調べに「現状は理想と違った」などと不満を漏らしているという。

 事件では祖父を金属バットで殴打後、馬乗りになって何度も包丁で刺すなど執拗(しつよう)な行動も判明。自宅からは血の付いた木材も見つかり、同本部は少なくとも三つの凶器を使ったとみている。一方、母親(52)は「家族仲は良く、部屋に閉じこもることもなかった」と証言。同本部は押収した男のパソコンなどを解析し、事件直前の足取りや心情の変化を調べる。

 関係者によると、包丁を所持していたとして神社で取り押さえられた男は「神社に行けばアイドルに会えるとお告げがあった」と話したという。再逮捕後はこうした供述はしていないといい、神戸地検は簡易鑑定なども視野に当時の精神状態を調べる方針。

2017/7/23
 

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