神戸市北区で７月、男女５人が殺傷された事件で、兵庫県警有馬署捜査本部は２７日、親族３人に対する殺人容疑などで逮捕した無職の男（２６）を、自宅近くに住む女性（７９）への殺人容疑と女性（６５）への殺人未遂容疑などで再逮捕した。県警の岩野一義・捜査１課長らが同日午後、捜査本部のある同署で会見した。主なやりとりは次の通り。

　－男の認否は。

　「『事実について間違いないです』と自認している」

　－被害に遭った時刻を特定した経緯は。

　「近くに住む女性については、現場付近の捜査や関係者の供述から特定した。女性については、近くに住む女性が被害に遭った後であることや、女性と目撃者の供述、警察官が午前６時３４分に包丁を持った男を現認したことから時間を特定した」

　－女性の負傷程度は。

　「頭部と顔面、胸部、両腕に刺し傷があり、出血によるショック症状が起こった。全治約２週間」

　－近くに住む女性は車庫内で襲われたのか。

　「倒れていたのは車庫だが、襲われた場所はまだ特定できていない」