神戸市北区で７月、男女５人が殺傷された事件で、５人に対する殺人や殺人未遂容疑で逮捕された無職の男（２６）＝同市北区＝について、神戸地検は７日、精神鑑定を行う鑑定留置期間の延長を神戸地裁に請求し、認められたことを明らかにした。期間は来年１月２２日まで延長する。

　同地検は男の事件当時の刑事責任能力の有無を調べるため、９月１日から１２月１１日までの予定で鑑定留置を実施。鑑定医から延長の要請を受け、当時の精神状態をより慎重に調べる必要があると判断したとみられる。

　兵庫県警によると、男は７月１６日朝、自宅や近くの民家車庫などで祖父＝当時（８３）＝と祖母（８３）、近所の女性（７９）を殺害し、母親（５３）と近所の別の女性（６５）を殺害しようとした疑いが持たれている。