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神戸・北区5人殺傷事件

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 神戸市北区の5人殺傷事件で、男性(83)に対する殺人容疑で再逮捕された男性の孫で無職の男(26)が自宅玄関先で男性に馬乗りになり、何度も包丁を振り上げていたとの目撃情報があることが19日、捜査関係者への取材で分かった。男性の切り傷や殴打痕は少なくとも10カ所に上り、兵庫県警有馬署捜査本部は強い殺意を抱いていたとみて調べる。同本部は同日午前、男を送検した。

 捜査本部によると、男性は午前6時19分に「助けに来てくれ」と固定電話から110番。男はバットで殴打した後、凶器を包丁に替えて男性を襲ったとみられ、死亡推定時刻は同6時25分ごろという。

 捜査関係者によると、この約6分間に、男が玄関先で男性に馬乗りの姿勢になって何度も包丁を振り上げる姿が住民に目撃されていたという。有馬署員が駆け付けた際、男性はあおむけで血を流して倒れていた。抵抗した際にできる防御創が両腕などにあり、首や胸、背中を刺され、致命傷は首の切り傷だった。

 男は16日朝、自宅近くの神社で包丁とバットを持っていたとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。その際、「誰でもいいから刺してやろうと包丁を持っていた」と供述していたが、17日に殺人容疑で再逮捕された後は「黙秘します」と話しているという。

 また、事件で死亡した近所の無職の女性(79)は司法解剖の結果、刃物で首を複数回刺されたことによる失血死だったことが分かった。16日午前6時半ごろに亡くなったとみられるという。

 送検のため男を乗せたワゴン車は19日午前8時半ごろに有馬署を出発した。男は黒っぽいTシャツ姿で後部座席に座り、やや顔をうつむかせていた。

2017/7/19
 

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