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神戸・北区5人殺傷事件

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判決理由を聞く男性被告(手前左)(イラスト・田村角)
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判決理由を聞く男性被告(手前左)(イラスト・田村角)
神戸新聞NEXT
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 4日にあった神戸5人殺傷事件の判決で、無期懲役と無罪の間で「究極の選択」を迫られた裁判員。無罪判決言い渡し後、複数の裁判員のうち男性2人が神戸地裁で記者会見に応じた。被告の精神疾患に関する内容は、「公判でわかりやすく説明してもらえた」と話した。審理については、遺族感情に配慮して言葉を選びながら語った。

 40代の男性会社員は、3人が亡くなった事件だったため「最初は被告を見るのが怖かった」というが、被告の様子を間近で見て冷静に判断できるようになったという。「世間の方々、遺族、被害者の方々が納得できない判決結果にはなったと思うが…」と複雑な心情を吐露。その上で「日本の法律では、心神喪失状態だったということは無罪になる」と付け加えた。

 30代の男性会社員も「法律と、今までの自分の常識とをずっと考え続けた」と明かした。被告が発症していたとされる統合失調症。公判では、症状が事件に与えた影響の程度を巡り専門医の見解が分かれた。「精神医療の専門家でも、(症状などを)確定するのがいかに難しいかを知った」と話した。

2021/11/5
 

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