おやつのことを「おやBOX」と呼び、子どもの目に触れないように受け渡しをする(さちむら。さん提供)
おやつのことを「おやBOX」と呼び、子どもの目に触れないように受け渡しをする(さちむら。さん提供)

赤ちゃんだったわが子が少しずつ言葉を理解しはじめると、その成長に驚かされると同時に、ふとした日常の中で気をつけなければいけない場面も増えてきます。そんな「子どもの言葉の成長」にまつわるエピソードを漫画に描き、共感を集めているのが漫画家のさちむら。さんです。Instagramで公開された「隠語」にまつわる作品『子育て中の隠語』が、子育て中のママパパたちの間で話題となっています。

さちむら。さんの息子むちまるくんは、最近言葉の理解がめざましく進んでいます。日々の成長はうれしいものですが、それゆえに気になるワードを聞くとすぐに反応してしまうように。

例えば「おやつ」の存在に気づくとすぐ欲しがるため、夫婦で密かに「隠語作戦」を決行します。おやつが入ったタッパーは「おやBOX」と名前を変え、まるで違法品を扱うかのように、こっそりと慎重にやり取りするようになりました。

さらに食後に欲しがる「バナナ」は「バ」と短縮して呼ぶなど、家族内だけで通じる隠語を使って日々の作戦を繰り広げています。同作で描かれた隠語について、作者のさちむら。さんに詳しく話を聞きました。

ー隠語はいつ頃から使うようになりましたか?またどのように旦那様と共有していますか?

隠語はバナナを「バナナ」と認識し始めたタイミング頃から使い始めました。実はお互いにわざと隠語を共有せず、いきなり「”バ”!!取って!」と言ったりして、クイズ形式で楽しんでます。

ー他にも隠語があればぜひ教えてください

テレビやYouTubeという言葉に反応してしまうので、バレないようにテレビを「箱」と呼んだり、イチゴを「ゴ」と呼んでいますね。

ーむちまる君には隠し通せているのでしょうか?

今のところは大丈夫そうです!いつまで隠し通せるかとヒヤヒヤしていますが、バレるまでの間は湯婆婆のようにどんどん名前を削っていきたいと思います(笑)

(海川 まこと/漫画収集家)