警察官の方々と自分を襲撃した犯人の現場検証中、マンションの敷地内に犯人が現れたという(高沢さん提供)
警察官の方々と自分を襲撃した犯人の現場検証中、マンションの敷地内に犯人が現れたという(高沢さん提供)

東京・葛飾区で、動物愛護ボランティアとして活動する高沢守さん(@MamoruTakazawa)が、自転車での帰宅中に見知らぬ男から突然後頭部を殴られる事件に遭遇しました。高沢さんはX(旧Twitter)でその詳細を投稿し、大きな反響を呼んでいます。

■早朝の給餌活動から一転、坂道での襲撃

事件が起きたのは朝6時頃。雨の予報だったため、高沢さんは5時から地域猫たちへの給餌・給水活動を行い、その帰り道、町中の坂道を自転車で下っていました。すると、背後から猛スピードで近づいた自転車が追い抜きざまに後頭部を強打。衝撃で転倒しかけましたが、必死に持ちこたえ急ブレーキをかけました。

振り返ると、奇声をあげながら逃げ去る男の姿が。高沢さんは「許せない」とすぐさま追跡を開始。5分ほど追いかけたものの、一度は見失います。しかし執念で再び発見し、男がマンション駐輪場に入る様子を確認しました。

■犯人の顔を撮影、逆に追跡される場面も

駐輪している男の正面に回り込み、動画で顔を撮影(SNSではモザイク処理済み)。すると男は逆に自転車で高沢さんを追いかけ、奇声をあげながら数分間追跡。高沢さんは何とか振り切り、近くの交番に駆け込みました。

その後、葛飾警察署に被害届を提出。現場検証を経て、男が住んでいるとみられるマンションに警察官と向かい、偶然その場で男を発見。事情聴取の結果、男が別の重大事件にも関与している可能性が浮上し、応援要請がかかる事態となりました。

■「襲撃した相手が悪かったな」

高沢さんは「襲撃した相手が悪かったな!」と投稿し、無事に帰宅できたことを報告。現在は警察の捜査が続いており、詳細は明らかにされていません。

SNSでは、「無事で本当によかった」「勇気に感謝」「くれぐれもお大事に」といった声が相次いでいます。一方で、「猫たちのためにも、あまり危ないことはなさらないでくださいね」と心配するコメントも寄せられています。

■地域猫活動と安全への思い

長年、地域猫の保護活動を続けてきた高沢さん。今回の件について、「ボランティア活動は人目の少ない時間帯に行うことが多い。自分の身を守ることも意識してほしい」と呼びかけています。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)