2021年6月16日、キジ白の小さな男の子「ポポ」くんと、XユーザーのYuuuuJtny-Kさん(@Yuji11K)家族との出会いは突然訪れました。
「勤務先のお客さんの車のボンネットの中に子猫が入り込んでしまっていたんです。運転中に鳴き声が聞こえたそうですが、まさか車の中にいるとは思わなかったみたいで。帰宅して初めて鳴き声に気づいたそうです」
困り果てたお客さんが職場に相談に来たことで、子猫は無事に保護されました。
「同僚が家まで行って保護し、会社に連れてきてくれました。私が会社で初めてポポと出会った瞬間でした」
すぐに職場で里親探しが始まりましたが、なかなか決まらなかったといいます。
「職場の人に声をかけたのですが、なかなか名乗りを上げてくれる人がいませんでした。かわいそうに思って、結局、私が家に連れて帰ることにしました。当時のポポは生後1カ月くらいの小さな子でした」
■◼️里親探しは難航…子どもたちの後押しで家族に
保護初日は知人からケージを借り、急場をしのぎました。
「家に連れてきたその夜は、一晩中鳴き続けました。私たち家族にとっては初めての猫で、どうしていいのか分からず戸惑いました」
当初、妻は猫が苦手だったため、お迎えすることには反対していたといいます。
「妻は『猫は無理』と言っていました。勤務先でも里親を探しましたが、やはり見つからず…。そんな中で子どもたちが『このままではかわいそう』と言い出して、家族で迎え入れる決心をするきっかけになりました」
こうしてポポくんは正式に家族の一員となりました。
■◼️初めての子猫育て、Xのフォロワーに助けられて
迎えたばかりの頃は、小さな体ながら元気いっぱいに鳴く姿に翻弄される日々でした。
「何をしていいのか本当に分からず、Xのフォロワーさんたちに助けてもらいました。子猫を迎えたら必要なこと、準備するものなどを丁寧に教えていただき、とても助かりました」
日々、育て方を学びながらも、責任を感じて自分ですべて世話を続けたといいます。
「私が連れてきたので、私がすべてポポのお世話をしました。トイレは不思議なことに、教えなくても自分でできたんです。これは本当に助かりました」
ポポくんの食事には工夫が欠かせず、小さな子猫との暮らしは試行錯誤の連続でした。
「最初はドライフードにミルクを混ぜて柔らかくしたものを与えていました。10日ほどは夜鳴きが続きましたが、それを過ぎると朝まで眠ってくれるようになりました」
手探りながらも、ポポくんは少しずつ環境に慣れていったのです。
■◼️今では甘えん坊で家族の中心に
現在ポポくんは4歳。甘えん坊でユニークな一面を見せています。
「寂しがり屋で、構ってほしいときは猫のぬいぐるみをくわえて鳴きながら走り回ります。そして疲れて寝てしまうんです。そんな姿がとてもかわいくて」
飼い主さんは、時間をかけてお世話してきた分、特別な絆を感じているといいます。
「私がずっと面倒を見ていたので、親のように思っているのかもしれません」
猫が苦手だった妻も、今では少しずつ距離を縮められるようになりました。
「妻も少しずつ触れるようになりました。妻から見ると、私は命の恩人で、一番懐いているのではないかと言われます」
最後に、飼い主さんが寄せたポポくんへメッセージはーー
「我が家に来てくれてありがとう。これからも仲良く暮らしていこうね」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)