ラグドールのほっけくん。投薬SOS投稿に体験談が続々ーー(画像提供:ほっけ はまち ragboysさん)
ラグドールのほっけくん。投薬SOS投稿に体験談が続々ーー(画像提供:ほっけ はまち ragboysさん)

「【教えてください】錠剤のお薬飲ませるのに毎回、四苦八苦してるんですが、みなさん、どうやってあげてますか?? 良い方法あれば教えてほしいです。うちの子は飲んだふりしてペッと吐き出すので、毎回大変…」

愛猫の投薬に悩む飼い主さんの投稿が、Xで大きな話題を呼びました。薬を飲まなくてはならないのは、ラグドールの男の子「ほっけ」くん(3歳)。

飼い主さんは7月21日に「うちのほっけが『GESF(好酸球性硬化性線維増殖症)』(※)の可能性が極めて高いと診断されました。十二指腸のリンパが腫れてしまうようで、毎日ご飯を吐き戻していました。ラグドールがかかりやすい病気のひとつのようです。しばらく投薬治療を頑張ってもらいます」と投稿。その後、治療に専念していましたが、思うように薬を飲ませられず、困り果てた飼い主さんは2日後、ついにアドバイスを求める投稿を行ったのです。

(※猫の胃腸に好酸球(免疫細胞)が集まり、線維増殖を伴う腫瘤(しこり)を形成して消化器症状(嘔吐、食欲不振、下痢など)を引き起こす炎症性の病気)

このSOSは瞬く間に拡散され、2025年8月30日時点で400件超のリプライが寄せられました。「うちも同じです」「大変ですよね」といった共感の声に加え、具体的な投薬の工夫や体験談が数多くシェアされています。

「お薬を口に入れて閉じたら、お鼻にお水をつけます。ペロンとしたときにごっくんします」
「錠剤をカプセルに詰めて投薬しています。苦味を感じず、ペッとされてもやり直せます」
「内服用の器具を主治医からいただきました。2人体制じゃないと厳しいです」
「獣医師に『薬を奥に放り込んで口を閉じ、喉をさすって飲ませる』と教わりました」
「オブラートで包んで濡らし、液状おやつに埋め込むと食べてくれました」

寄せられた声を受けて、飼い主のXユーザー・ほっけ はまち ragboysさん(@hokkerag)は、「たくさんのアドバイスありがとうございます! 全部、読ませていただいています。まず、カプセルやシリンジ、メディボール系の投薬おやつなどを購入しました。いろいろ試してみようと思います」「みなさんのアドバイスに助けられてます。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを記しています。詳しいお話を伺いました。

■助言を受けて取り組んだ投薬、その後の経過はーー

ーー投薬状況について教えてください。

「2025年7月21日からGESFの治療を始めました。体調に異変があったのはその1週間ほど前です。毎日吐き戻しをするようになったため病院で診察を受け、『GESFの可能性が高い』と診断を受けました。現在は、リンパの炎症を抑える抗生剤と、増殖を抑えるステロイド剤の2種類を投薬しています」

ーーこれまではどのように投薬していましたか。

「ご飯で誘い、後ろから抱きしめるようにして保定。そしてアゴを上向きにして喉の奥に薬を入れ、シリンジでお水を飲ませていました」

ーー投稿が反響を呼びましたが、どのように受け止められましたか。

「同じように投薬で苦労されている方が多いと知り、猫と暮らす人たちの繋がりを感じて心強かったです。また、とても優しい方が多いなと改めて思いました」

ーー新たに試した投薬方法があれば教えてください。

「錠剤をカプセルに入れたり、シリンジで水を飲ませたり、投薬おやつに包んだりしました。偏食があるのでおやつは食べませんでしたが、カプセルに入れることで苦味を感じなくなったのか泡を吹くことはなくなり、水を飲ませるのもスムーズになりました」

ーーほっけくんは、どのような性格の子ですか。

「ツンデレで臆病な子です。普段は甘えてきませんが、朝方だけ体の上に乗ってきてふみふみしたり顔を舐めたりするのでキュンとします。また、人間の言葉をよく理解していて、ママが呼ぶと返事をするのにパパが呼ぶと無視…なんてこともよくあります(笑)」

その後、飼い主さんは自身のXで「炎症もリンパの腫れも、前回の半分以下にまで落ち着いていました! 減薬していくことになりました。投薬生活は続きますが、ご飯もよく食べるようになって本当に良かったです」と朗報を投稿しています。

愛猫の健康を守るため、日々奮闘する飼い主さんたち。今回の投稿は、多くの猫を愛する人にとって“知恵の交換所”となりました。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)