近年、円安や物価高の影響で海外旅行が遠い存在に感じられる中、株式会社ワカモノリサーチの調査で、令和の現役高校生の約7割が海外旅行未経験であることがわかりました。
この調査は、若者向けマーケティング情報サイト「放課後NEWS」を運営する株式会社ワカモノリサーチが、全国の高校生256名を対象に、2025年6月にインターネットで実施したものです。
「海外旅行に行ったことがありますか?」という質問に対して、67.2%の高校生が「海外旅行に行ったことがない」と回答しました。
一方、32.8%の高校生が「行ったことがある」と回答しており、「家族旅行」の他に「修学旅行で行った」「留学や研修で行った」という回答も寄せられました。本調査では、約10人に1人は留学の経験がある、という結果も得られています。
現役高校生の海外旅行への興味は高く、79.8%が「興味がある」と回答しています。
「英語を話したい」「異文化に触れたい」「海外の食文化に興味がある」「世界遺産を見て回りたい」「他国の民族文化を肌で体感したい」などの具体的な夢が多く寄せられました。中でも韓国に関心を持つ女子が多く、「韓国コスメを爆買いしたい」や「韓国でエステに行きたい」「韓国には有名人がたくさんいるから」といった意見が目立ちました。
一方で、海外旅行に興味がないと回答した20.2%の現役高校生は、日本と比較して犯罪や紛争が多いイメージから「とにかく怖い」という意見が多く、また、「言語の壁」を不安視する声も聞かれました。さらに「物価が高いから」という金銭的な問題もあり、海外旅行を非現実的と感じているようです。また、「飛行機が嫌い」「苦手」「怖い」といった抵抗感も多く、大きな障壁となっているようです。
現役高校生のパスポート所持率は36.6%で、その多くは家族旅行や修学旅行が理由で取得しています。しかし、パスポートを取得した直後にコロナ禍があり、海外に行けなくなってしまった人もいたようです。
【出典】
令和の現役高校生の約7割「海外旅行に行ったことがない」/株式会社 ワカモノリサーチ