うちわであおぐ6人の男子学生たち。投稿主は何度も「ありがとう」と繰り返した/オヘイガン亜季さん(@aki_ohagan)提供
うちわであおぐ6人の男子学生たち。投稿主は何度も「ありがとう」と繰り返した/オヘイガン亜季さん(@aki_ohagan)提供

オーストラリアから大阪に一時帰国していた母子が、思いがけない優しさに出会いました。ベビーカーを押して歩いていると、学校帰りの男子中学生たちが「暑いですね~!」と声をかけながら駆け寄り、持っていた塾のうちわで赤ちゃんを優しくあおいでくれたのです。

この出来事をSNSに投稿したのは、現在オーストラリアで暮らすオヘイガン亜季さん(@aki_ohagan)。投稿には「なんて優しい世界」「王子様がいっぱい」といった感動の声が850件以上寄せられ、大きな反響を呼びました。

亜季さんが大阪の街をベビーカーを押して歩いていたところ、制服姿の男子中学生たちが前からやってきました。

彼らは大きな声で「こんにちは!」と挨拶してくれ、その時点でもうれしく感じていた亜季さんですが、その直後、「暑いですね~!うちわいりますか?」と駆け寄ってきたといいます。そして、手に持っていたうちわを差し出して赤ちゃんに風を送ってくれました。

「私はその光景に心がほっこりして、心から『ありがとう』と感じました。何気ない母としての1日に大きな感動を彼らはくれたんです。自然な行動かもしれませんが、こんなにも人に優しくできる子どもがいることに感動しました」と亜季さんは振り返ります。

ちなみに、オーストラリアでは子どもたちだけで歩いて登下校している様子はあまり見られないのだそう。亜季さんは、この出来事を通して、日本とオーストラリアの違いを改めて感じたといいます。

「日本にはどの国にも無い安心した治安があると感じています。だからこそ子どもだけで登下校ができるんだと思います。これは日本の文化であって良さでもあるので、これからも外で子ども達の明るい声が聞ける、そんな平和な日本である事を願っています。私も日本人として誰かに優しい行動が出来るように心掛けようと改めて思いました」

この出来事はオーストラリアの家族や友人にも話したそう。「義理の母は娘に対して『未来の旦那さんだね~』と言っていました」と笑って話してくれました。